高校訪問の帰り道、進路に迷う女の子と話したこと
今日はある高校に、爪のプロテクターのサポート提案で訪問営業に行ってきました。
アポイントの時間に伺ったものの、先生の会議が長引き、お話できたのは1時間後。
時間も押していて、いつもより少し早口になってしまいましたが、
ブラッシュアップしてきた資料を使いながら、プロテクターの概要からサポートの流れまで、しっかりお伝えすることができました。

先生からは最初に
「選手で爪に困っている子はあまりいないかも」と言われましたが、
「他の学校でもそうおっしゃる先生は多いです。
でも実際に聞いてみると、手を上げる子が必ずいて、
爪の悩みって、実は人に言わずひとりで抱えていることが多いんです」とお伝えしたところ、
先生は少し考えるように、「そうかもね…」と返してくださいました。
その一言に、ちゃんと届いた手ごたえがありました。
訪問後、帰りにはスクールバスを案内され、
ひとりの女子マネージャーの子がバス停まで付き添ってくれました。
歩いている間、無言も少しもったいない気がして、
「先日の試合結果、おめでとうございます」と声をかけると、
にこっと笑って「ありがとうございます」と返してくれました。

そのあと、彼女から「今日は爪のことで来たんですか?」と話しかけてくれて、
そこから短いやりとりが始まりました。
「私はネイリストなんだけど、爪の健康を守るためのプロテクターを紹介しに来たの」と話すと、
「私、美容に興味があって…進路にすごく悩んでるんです」と、少し照れながら教えてくれました。
まつエク、眉アート、ネイリスト、栄養士…いろんな道で迷っていること。
「ネイリストって難しいですか?」「国家資格なんですか?」
「栄養士の資格ってどうなんですか?」と、どんどん質問が出てきました。
実は私、ネイリストでありながら、栄養士の資格も持っています。
だからこそ、どちらの世界も知っている立場から、正直にお話しました。
ネイリストは国家資格ではありませんが、
お客様に信頼されるためには技術が必要で、その分、練習量も求められます。
一方で、栄養士は専門学校を卒業すれば国家資格が取得できるため、
難易度という意味では、実はネイリストの方が高いかもしれません。
そんな話をしていたら、彼女がふと「栄養士も美容に関係ありますよね」と。
「うん、すごく関係あるよ。食べるものが体や肌をつくるから、
美容って実は“外側だけ”じゃなく、“内側から”のケアも大事なんだよ」と話すと、
彼女は「そうですよね」と静かに頷いていました。
バス停に着いて「進路、頑張ってね」と声をかけて別れました。
ほんの5分ほどのやりとりだったけれど、彼女の真剣なまなざしと、
ひとつひとつの質問が、今も心に残っています。
私の経験が、誰かの迷いに少しでもヒントを与えられるなら。
爪のこと、美容のこと、進路のこと…。
伝えられることがある限り、こうして伝えていきたいと思います。